職務経歴欄は、必要なスキルや経験を持つ人材であるかどうかを、企業が判断するために重要な項目です。
以下①-④を意識して記載しましょう。
①在籍歴のある職歴を全て記載しましょう。
入社前や入社後に履歴書等に記載のない経歴が発覚すると、内定の取り消しといったリスクに繋がる可能性があります。
不明な期間については、ハローワークで雇用保険加入歴を確認し、記載しましょう。
在籍期間に求職期間がある場合は、その期間も書きましょう。
②具体的な業務内容と成果を記載しましょう。
「どのような職種/部署で、どのような内容/役割の仕事を行い、どのような成果を上げたか」など、具体的な業務量や業務成果の内容を記述しましょう。
資格や表彰歴がある場合は、記載することでアピールになります。
③障害状況を合わせて必ず記載しましょう。
WEB履歴書では、雇用形態項目の【雇用形態が障害者雇用】にチェック項目を入力することで記載が可能です。
療養期間など空白期間(ブランク)がある場合は、隠さずに自由記述欄に記載しましょう。
一般雇用枠期間や障害者雇用枠期間など、障害の発症時期や障害の認定時期も合わせて記載することで、正確な状況と企業へ誠実な姿勢を示すことができます。
④就労移行支援事業所への通所歴がある場合は、積極的に記載しましょう。
単なるブランク期間の説明だけではなく、「安定して働くための準備が整っていること」や「就労に対する前向きさ」を企業に示す大きなメリットとなります。
特に、体調や症状の自己管理や自己理解、就労意欲の高さ、職業スキルの習得をアピールすることができます。
■改善が必要な記載例■
《職務経歴》
【1社目】
会社名:株式会社A社
職種:営業(企業向け)
雇用形態:正社員
在籍期間:2010年4月-2016年3月
主な職務内容:
営業部で法人営業に従事。
人間関係により体調不良。休職し退職。
【2社目】
会社名:株式会社B社
職種:一般事務・営業事務
雇用形態:契約社員
在籍期間:2017年4月-現在
主な職務内容:
データ入力や書類作成などの作業。
定時で退社はできています。
《自由記述(応募企業へ開示)欄》
未入力
★伝わりにくいポイント
・ブランク期間(2016年3月-2017年4月)に関する言及が自由記述欄に記載がない
・職務内容、役割、実績の詳細がなく、「何ができるか」が伝わらない
・障害状況の記載がなく、配慮や自己対処が不明
・人間関係、ハラスメント関連などの文言は、認識の齟齬が生まれる可能性があるため、記載を控えましょう
■効果的な記載例■
《職務経歴》
【1社目】
会社名:株式会社A社
職種:営業(企業向け)
雇用形態:正社員
在籍期間:2010年4月-2016年3月
主な職務内容:
【2010年4月-2015年9月】
法人向けITソリューション提案営業に従事。
年間売上目標120%達成を3年連続で達成。新規顧客開拓50社に貢献。
チームリーダーとして、新人3名のOJTと育成を担当。
顧客の課題解決に特化した提案資料作成フローを改善し、成約率向上に貢献。
(表彰歴:2013年度 社内MVP受賞)
【2015年10月-2016年3月】
休職期間 正社員
残業100時間/月が続いたことにより体調不良で休職。双極性障害の診断を受け、治療を開始。
【2社目】
会社名:株式会社B社
職種:一般事務・営業事務
雇用形態:契約社員 障害者雇用
在籍期間:2018年4月-現在
主な職務内容:
一般事務・営業サポートに従事。
就労時間の調整、月に一度の面談設定および服薬により体調管理を徹底し、安定就労を実現。
在籍期間中の欠勤・遅刻実績なし。
データ入力、資料作成を月平均80件正確に処理。
定型業務を着実に遂行し、チームメンバーのサポート役として信頼を得た。
《自由記述(応募企業へ開示)欄》
2016年4月-2017年3月
退職と合わせて、主治医の指導のもと服薬治療を開始。
2017年4月-2018年3月
主治医の許可のもと、就労に向けて2017年8月より●●就労移行支援事業所に通所開始。
自宅での療養と生活リズムの再構築に専念。
週5日皆勤で通所し、欠勤・遅刻はなし。模擬的な職場訓練に半年間参加経験あり。
双極性障害の波を自己理解し、自分自身の心身の状態や行動、環境要因を意識的に記録し、客観的に把握するためのセルフモニタリング手法を習得。
相談体制や休息の取り方など、安定して働くためにご自身の具体的な対応を明確化できた。
これらの自己対処方法により、就業開始可能と主治医からの診断があり、2018年4月に服薬と通院を条件に転職。
現状の業務内容ではキャリアアップが難しいため、
これまでの営業経験と事務経験を活かしながらキャリアアップができる環境を志望し、転職活動中。
★伝わりやすいポイント
・職歴、通所歴、ブランク期間など、すべての経歴を正直かつ前向きな姿勢で記載
・職務内容、役割、実績を具体的に記載
・在籍期間での具体的な勤怠状況を記載
・障害状況と自己対処法を明確にし、業務上必要な配慮事項を記載
・職務経歴に書き切れない内容を、自由記述欄を用いて、適切に補足記載